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どこでスキャマーと気づくべきだったか:5つのポイント

北海道で「国際ロマンス詐欺」が相次いでいるとしてニュースになっています。

1人で610万円も詐取された女性もいるようです。

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この北海道新聞の記事を読んでいると「このポイントで詐欺(スキャマー)だと気づくことが出来たら、被害を受けずに済んだのに…」と残念に思うところが何か所かあります。

また、ネット上でも、記事へのコメントがたくさん上がっていますので、それらも紹介しつつ「国際ロマンス詐欺」の被害者にならないように、基本的な情報をご紹介します。

欧米人の利用するSNSとメッセージングアプリ

欧米人の利用するSNSやメッセージングアプリは、今では世界標準になっていて日本でもよく使われています。

たとえば、WhatsApp, Facebook( Messanger), Instagram (Direct) などですね。

 

一方で、余り利用されていないものもあります。

例えば日本ではほとんどの人が利用しているLINEなどです。

 

ただし、これは一般論で、実は「日本に興味のある人」や、「日本人の友人が多い欧米人」には、LINEのヘビーユーザーが結構多いです。

ですから、LINEを使っているから「欧米人ではないのでは?」「欧米人になりすました日本人では?」と言うのは、必ずしも正しくありません。

 

ですが、もしスキャマー(詐欺師)ではないとしても、「日本人との接点が多い」という事実(疑念?)は残ります。

 

「どうして日本人の友人が多いのか」、また、「どうしてLINEで頻繁に連絡を取っているのか?」は、交際を続けて行くあいだに納得いく形で理解しておきましょう。

とくに「将来恋人になりたい」「国際結婚したい」というシリアスな関係を望んでいるのなら必ず必要なことです。

  • 日本に留学していた
  • 日本文化やアニメが好きで多くの日本人と交流している
  • 日本に住んでいた

など、「なるほど」と思える理由がある場合以外、少し気をつけて下さい。

日本語を話す白人は信用できるか

15-20年くらい前まで、日本語を片言でも話す欧米人は少数でした。

しかし、「クールジャパン」の広がりや、インバウンド旅行の盛り上がりもあって、簡単な日本語の会話が出来る欧米人も増えてきました。

 

私の欧米人の友人でも、公式な日本語教育は受けていないのに、流暢な口語による会話が出来る女性が結構います。

多くは性格的にフレンドリーで、日本に何度も来ていたり、日本に短期滞在していたりといった経験がある女性たちです。

 

こちらも「LINEユーザーの欧米人」と同じで、日本語が話せる理由が「なるほど」と腑に落ちるかどうか注意して下さい。

 

彼女たちの中には、独特な言い回しや言葉を使う女性もいます。

これは欧米人女性の例ではありませんが、最近、あるフィリピン女性が自分の手の小指を立てて「これ?笑」なんてジェスチャーをして驚いたことがあります。

 

むしろ、個人的には、リアルで久々に見たジェスチャーだったのでつい苦笑してしまいました。(^^;

これはつまり、このフィリピン女性が、この手のジェスチャーを使う日本人が多い環境で日本語を習得してきたと言うことを表します。

 

日本語を話せる欧米人でも同じで、言葉遣い、表現、用語などを聞いていると、日本語習得の背景が浮かび上がってくることが多いものです。

 

ちなみにアニメ・マンガから入って、日本語を学び続けている女性の中には、アニメのキャラのような話し方や言葉遣いをナチュラルにする人もいますよ笑

録画ビデオはなんの証拠にもならない

これは別のページでも解説していますが、録画ビデオは3つの致命的な欠点を持っています。

  1. 誰でも利用できる
  2. 加工も自由自在
  3. 双方向のやり取りがない

ですから、スキャマー判定には何の役にも立ちません。

 

たとえば、ブロンドばかが、ジャニーズ系アイドルの「日常シーンのビデオ」を手に入れて、それを相手に送って「これが僕です!」とやることも可能なワケです。

好きなシーンを切り貼りして、好きなセリフでアテレコして、言いっぱなしだけど相手に熱烈なメッセージを伝える魅力的なビデオが簡単に完成です。

 

もちろん、ブロンドばかが「仮に」ジャニーズ系のイケメンだと仮定して「本人の顔出しOK!」なら問題はありません。

 

しかし、国際ロマンス詐欺は、れっきとした犯罪ですし、自分がいくらイケメンでも「顔出しNG」が普通です。(ごめんね!w)

また、多くの場合犯人は男性、あるいは女性を含む犯罪集団なので、プロフィールが女性設定の場合、顔出しが難しくなりますね。

 

女性が1人で小銭稼ぎとしてスキャマーをしている場合、顔出しして騙すこともあります。

 

本人も「このくらいなら問題ないだろう」と計算してるので、犯罪ギリギリの用途と金額を請求して、お金が手に入れば、知らばっくれるパターンです。

 

もしあなたが「怪しい。スキャマーかも?」と疑ってお金を振り込まなければ、「あなたは最低な男!女性1人助けられないの?」など捨てゼリフを吐きますが、そのまま知らばっくれて消えていくのは同じです。

 

その女性は、あなたが「追ってこれない」と自信があるくらい遠い国の、遠い街に住んでいるハズですw

 

 

ブロンドばかはビデオチャットの利用を推奨しています。

ビデオチャットだと

  1. 双方向でやり取りするので相手が実在するコトがわかる
  2. リアルの出会いに非常に近い雰囲気を体験できるのでマッチングがよく分る

と言うのが理由です。

 

2の方が、ブロンドばかがビデオチャットを推奨する主な理由なんですが、ここではスキャマー対策をテーマにしているので、1の方にフォーカスしてみます。

 

リアルタイムでビデオチャットをする場合、あなたの語りかけに相手は回答したり、反応しないといけません。

笑ったり、むすっとしたり、質問に答えたり、逆にあなたに尋ねてきたり等々、実際に相手が「存在」しないとほぼ不可能です。

ですので、ビデオチャットが出来るなら相手が存在するという証拠にはなります。

 

ただし、実在証明だけであって、その相手が言っているコトが本当かどうかは全く分りません

それでも、スキャマー対策として、実在だけでも確認できるのは大きいですが。

指定された振込み先が日本国内の銀行口座だったらアウト

インターネットを通じて知り合った恋のお相手が困っている!何とか助けてあげたい!

その想いを相手に伝えたところ、相手から「じゃあ、ここに○○万円振り込んで」と、日本の某都市銀行の口座を指定されたらアウトです

その人はスキャマーで間違いありません。

 

どうして海外でお金に困っている外国人が、日本の都市銀行の口座への入金を依頼してくるでしょうか。

その人が今いる場所で、すぐに受取れる方法を普通は指定してきますよね?(^^;

つまり、その「異国の恋人」はその銀行口座のある支店近くに住んでいる可能性が高いです笑

「お金」の話が出たら絶対に交際をストップしてください

では、「海外の銀行の口座なら大丈夫か?」と言えばこちらもダメです。

ブロンドばかを含めて多くの人は、英語を使って海外の銀行口座へ送金などした事がないと思います。

 

ブロンドばかは「海外の白人女性」に、「海外の口座」への送金を何度も頼まれた経験がありますがw一度も試したことはありません。

その全てがスキャマーだと分るからです。

 

お金の貸し借りは小銭であっても神経を使います。

ましてや何万円、何十万円、何百万円…など、親兄妹だってそう簡単に頼めません。

 

親戚だって、友人だって、どんな親しい人にだって頼めないような大きなお金を、一度も会ったことがないあなたに腐心してくる時点で詐欺だと気づく必要があります。

 

「お金」という言葉が出たらアウトです。

どんなに未練が残っても、引かなければなりません。

 

そもそも会ったことのない外国人にお金をせがむような女性と、あなたは交際したり、結婚したいですか?

 

ブロンドばかが振込みを依頼されたときに良く出てきたのが「Western Union」でしたが、「western union scam」で検索したところ、一番上にこんな表示が出ました。(2020/08/31 強調スニペット)

 

If you have transferred money via Western Union and you believe that it was part of a scam, you need to call Western Union as soon as possible. If the money has not yet been paid then they can stop the transaction immediately and refund you. You can call them free on 0800 026 0309.

Google翻訳「ウエスタンユニオンを介して送金し、それが詐欺の一部であると思われる場合は、できるだけ早くウエスタンユニオンに電話する必要があります。お金がまだ支払われていない場合、彼らはすぐに取引を停止し、あなたに返金することができます。 0800 026 0309に無料で電話できます。」

 

実際に海外送金させる「国際ロマンス詐欺」が非常に多い現状を表しています。

 

付け加えると、国内の銀行口座へ送金依頼する詐欺の場合、被害届を出すと犯人が逮捕される可能性があります。

犯人が日本国内にいるか、その協力者がいるからです。

 

ただ、国際送金してしまうと、口座のある国の捜査機関の管轄になりますし、「犯罪人引渡し条約」の有無など、さまざまな難問が立ちふさがる為、通常は捜査されないと思っていいでしょう。

 

「恋は盲目」と言いますが、盲目状態に引き込むまでにさまざまな手法やテクニックが駆使されます。

早めに詐欺と気づいて離脱するのが大やけどしないための唯一の道です。

 

「ブロンドラブ」のスキャマー・国際ロマンス詐欺の特集をぜひ参考にして被害に遭わないようにしてください。

 

 

[著者:ブロンドばか]