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ロシアはDV大国

ロシアのドメスティックバイオレンス(DV)については、さまざまな数字が発表されています。

もちろんロシア政府は「ロシアはDVが多いです」なんて言いたくないでしょうし、ある種の「独裁国家」なので、ロシア政府の公式統計はあまり当てになりません。

私が調べた限り(2021)、ロシアでは年間1万4000人程度の女性がDVによって死亡しています。(ロシア内務省統計)

これは1日38人(!)もの女性がDVで殺されている事実を示しています。

また死に至らなくとも、年間60万人以上の女性が、身体的な暴力や言葉による虐待と言ったDVを受けていると言うことです。

ソチに住むあるロシア女性のDV告白

最近、ロシアのソチに住んでいる白人女性と親しく話しています。

その女性は2年前に、同居していた前のボーイフレンドからソチへ逃げて、今では郊外に自分で購入したアパートに住んでいます。

私との心理的な距離が近くなるにつれ、彼女は色々と写真を送ってくれました。

ある時、彼女が「気づいたと思うけど、私の指は少し変で…」と切り出してきたので、全然気づいていなかった私は「気づかなかったけど、どういうこと?」と尋ねてみました。

すると、今度は手を大きく写した写真を送ってくれました。

そこには白くて長い指の、きれいな手が映っていました。 ただ、1本、不自然に歪曲した小指以外は。

「この指、前のボーイフレンドに壊されて、力も入らないし,まっすぐに伸ばせないの」

彼女の体験談を聞いていると、いかに凄まじい暴力を受けたのかと戦慄しました。

もちろん、「壊された」という言葉を使った彼女への暴力は指だけではありませんでしたが、早めに逃げたおかげで死に至るような事態は避けられました。

しかし身体的な暴力を受ける前から、言葉や態度による虐待は長く続いていたと言います。 トータルで8年間です。

「どうしてそんなに長く一緒にいたの?早く別れてしまえば良かったのに」 という私の質問に彼女は丁寧に理由を答えてくれました。

ロシアのDVがなくならない3つの原因

ロシアがDV大国である原因

ブロンドばか なりにまとめると、それは大きく分けて3つの原因からなっていました。

【生育歴】育った環境がDVに寛容あるいは身近だった

「虐待されても、『自分が悪いんだ』と思うような習慣が、子供の頃からあったので…」

どうも幼少期からの家庭環境が原因のようでした。

「虐待されても仕方がない」、「自分は常に必要な事ができていない」、「間違えるし、しくじる、充分にやれないのだから…」と、自分に虐待の原因を探す傾向があったようです。

強く言われると「NO」と言えない。

常にビクビクと相手の様子をうかがうようなところがあった模様。

彼女の場合は母子家庭だったので生活も厳しく、母親から抑圧的で冷たい対応をされてきたようです。

しかし、さすがにボーイフレンドの激しい暴力が始ってからは、命の危険を感じて、逃避せざるを得ませんでした。

【文化と政治】DVを容認する伝統的・保守的な文化と政治

DVに耐えて、命の危険にさらされる彼女のようなロシア女性は少数派なのでしょうか。

私は「あなたのはレアケースなの?誰も助けてくれなかったの?」と聞いてみました。

すると「この辺りの自分の知っている女性はみな、多かれ少なかれ虐待や暴力、抑圧の下にいます」という衝撃的な答えが返って来ました。

もちろん、これは彼女の知る『身の回りの範囲だけ』の話です。

私が自分の少なくない体験から感じた疑問、「モスクワやサンクトペテルブルクのような都市の女性からは、DVの話は聞いたことがないけど?」には、「大都市は事情が違う」と答えたので、地域によっても差があるのでしょう。

ただ、上でご紹介したロシアのDV死者数を見れば「隠れDV」も含め、ロシア全土で多くの激しいDVがあることが推測されます。

また、近頃は、ロシア正教会の保守的な考えを文化的なバックボーンとしたロシア政府が、DVや女性の保護に積極的対策をとらないようです。

それどころか、女性を暴力から守る法律を「改悪」して、前時代的な法体系・状況に後退させていまったと言うコトです。

“「(ロシアには男が女を)殴るのは愛の証し」ということわざがある

ロシア刑法第116条が改正され、親族に対する暴行は刑事罰の対象外へ。行政罰へ変更。
罰則は、刑法で最大2年の禁固刑から、行政罰の罰金又は15日の禁固刑
(2017年2月7日成立)

【男女比】ロシアの男性不足と女性過多

こちらはロシア人男性の平均余命が短いという記事でも少し解説しましたが、ロシアでは結婚を希望している女性が、独身男性の数よりも圧倒的に多い現象があります。

“ロシアでは、アルコール中毒になる男性が多く、ロシア男性の平均寿命は一時、なんと「50代」でした。”(下記記事より引用)

 

アルコールやドラッグ依存症、事件被害、犯罪者としての収監、刑死・獄中死、徴兵・戦死などさまざまな理由から、結婚の対象となる男性が女性に比べて圧倒的に少ないです。

そこで女性はパートナーを確保するためには、ある程度の問題には目をつぶるという妥協をせざるをえません。

ところが、いざ恋人になった、同居したとなったらDVの罠にはまって、蟻地獄のように抜け出せないという悪夢がはじまるワケです。

DVを恐れるロシア女性へのアプローチ

日々、DVを身近に感じ、恐れるロシア女性にはどのようにアプローチしたらいいでしょうか。

もちろん、あなたがDVはもちろん、暴力や虐待とは縁遠い、ごく普通のやさしい、ナイスガイという前提で話を進めます。😉

ポイントとしては、あなたのプロフィールから「暴力的な資質・性格」を疑われないように気をつけることです。

お酒は飲まないの1点ばりで例外なし

あなたがよくお酒を飲むなら健康のためにも、ぜひこの機会にお酒の量を減らして下さい。

実際、アルコール依存症は治癒も難しく、肝硬変などさまざまな病気の原因ともなります。

なにより、「アルコールをよく飲むロシア人男性にDVを振るわれた」、あるいは「振るわれているのを見聞きした」ロシア人女性には、「アルコール=大酒飲みで、女性に暴力を振るう」と言うイメージが染みついています。

あなたが、ごくたまに社交上、少し飲むくらいなら「アルコールは飲まない」にチェックをしておけば良いと思います。

写真には「笑顔」のものを選ぶ

いかつい男性がこちらをにらみ付けるような写真はNGです。

また、スキンヘッドにタトゥー、卑猥な言葉の入ったTシャツ、じゃらじゃらしたメタルのアクセ、その他、常識的に考えて暴力志向の強そうなイメージのモノは避けて下さい。

 

たとえあなたが「怖い顔」の持ち主だとしても(失礼!)、普段何気なく見せている笑顔を映したスナップ写真などがあれば、相手に与える印象は全く違ったものになります。

他にも「動物と一緒の写真」や、「気の置けない仲間達との楽しいひととき」などが見られるナチュラルな写真を何枚か、あなたのことを分かってもらえるようにプロフィール写真に選んでください。

 

DV被害が多く、暴力への恐怖心、拒絶意識の強いロシア女性ですが、一方で「暴力志向」…とは言いませんが、マッチョで支配的な、男らしい男性を好む女性も多いという相反する傾向も見られます。

 

このあたりはとても興味深いところです。

 

こちらは別の記事でご紹介したいと思います。